春になると、公園や草むら、森などで*マダニが活動し始めます。オーストリアのように自然が身近な環境では、屋外活動の際にダニに刺されることも珍しくありません。 ダニが媒介する感染症として、主に次の2つがあります。 ① ダニ媒介性脳炎(FSME)ウイルスによる感染症で、刺されてから約1週間後に発熱やインフルエンザ様症状が出ることがあります。いったん症状が落ち着いた後、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経の症状が現れることがあります。特効薬はなく、予防接種が最も有効な予防法とされています。 ② ボレリア症(ライム病)細菌感染で、刺された部位を中心に数日~数週間かけて広がる赤い発疹(遊走性紅斑)が特徴です。神経や関節、心臓に症状が出ることもありますが、抗生物質で治療が可能です。 ダニに刺されたときの対処 ・できるだけ早く取り除く・細いピンセットで皮膚に近い部分をつかみ、ゆっくり引き抜く(薬局で購入可能です) ・その後、刺された場所を消毒 ・刺された直後の赤みやかゆみは局所反応としてよくみられますが、数日~数週間後に直径5cm以上の赤い発疹が広がる場合は医療機関で