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【春の健康情報】ダニに刺されたら?ウィーンで知っておきたい感染症

春になると、公園や草むら、森などで*マダニが活動し始めます。オーストリアのように自然が身近な環境では、屋外活動の際にダニに刺されることも珍しくありません。

ダニが媒介する感染症として、主に次の2つがあります。


① ダニ媒介性脳炎(FSME)ウイルスによる感染症で、刺されてから約1週間後に発熱やインフルエンザ様症状が出ることがあります。いったん症状が落ち着いた後、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経の症状が現れることがあります。特効薬はなく、予防接種が最も有効な予防法とされています。


② ボレリア症(ライム病)細菌感染で、刺された部位を中心に数日~数週間かけて広がる赤い発疹(遊走性紅斑)が特徴です。神経や関節、心臓に症状が出ることもありますが、抗生物質で治療が可能です。


ダニに刺されたときの対処

・できるだけ早く取り除く・細いピンセットで皮膚に近い部分をつかみ、ゆっくり引き抜く(薬局で購入可能です)

・その後、刺された場所を消毒

・刺された直後の赤みやかゆみは局所反応としてよくみられますが、数日~数週間後に直径5cm以上の赤い発疹が広がる場合は医療機関でご相談ください。


オーストリアではダニ媒介性脳炎の予防接種が広く推奨されています。基礎免疫は3回接種で、その後は定期的な追加接種を行います。


▶ オーストリア公式予防接種スケジュールhttps://www.sozialministerium.gv.at/Themen/Gesundheit/Impfen/impfplan.html


医師としての臨床経験の中で、予防接種を受けていなかったお子さんが重い神経後遺症を残し、車椅子生活を余儀なくされたケースを診たことがあります。頻度は高くありませんが、起こり得る病気であることも事実です。


過度に不安になる必要はありませんが、オーストリアで生活する以上、一度ご自身とお子さまの接種歴を確認することをおすすめします。


ウィーンにおられる日本人のみなさまが、安心して日々を過ごせるよう、ささやかながら健康管理のお手伝いができれば幸いです。

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