大腸がんは「予防の時代」へ|症状・検査・今知っておきたいこと
- Dr. Rie Iwaki

- 3月28日
- 読了時間: 3分
更新日:3 日前
大腸がんは、日本人にとって非常に身近ながんの一つです。しかし現在は、単なる「早期発見」だけでなく、がんになる前に防ぐ「予防の時代」へと考え方が変わってきています。
① 大腸がんは予防できるがん
大腸がんの多くは、ポリープ(腺腫)→がんという過程をたどります。
👉 つまりポリープの段階で見つけて切除すれば、がんを未然に防ぐことが可能です。
これは他の多くのがんにはない、大腸がんの大きな特徴です。
② 症状が出る前が重要
大腸がんは初期にはほとんど症状がありません。
血便
便通の変化
体重減少
といった症状が出た時点では、すでに進行している可能性もあります。
👉 だからこそ症状がない段階での検査=予防が重要です。
③ 大腸カメラ(内視鏡検査)の役割
大腸内視鏡検査は、単なる検査ではなく
👉 「診断+治療(ポリープ切除)」が同時にできる予防的検査です。
小さなポリープも発見可能
その場で切除可能
がんの予防につながる
④ どんな人が検査を受けるべき?(重要)
次の方は、一度は大腸カメラを検討することが推奨されます
■ 年齢
👉 基本は45歳から。ただし希望があれば個別に検討
■ 家族歴がある場合
👉 親・兄弟に大腸がんがいる場合→ より早め(30代から)検討
■ 症状がある場合
血便
便通の変化
貧血
👉 年齢に関わらず検査が必要
⑤ 海外在住の方へ
海外では、日本のような定期健診の機会が少ないこともあり、検査のタイミングを逃しやすい傾向があります。
症状がなくても、一定の年齢になったら「一度は検査を受ける」ことが重要です。
⑥ 日本語での相談について(オンライン対応)
当院では、海外在住の方にもオンラインで日本語による医療相談を行っています。
検査が必要かどうか
どのタイミングで受けるべきか
などについてもご相談いただけますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
⑦ 医療現場で感じること
病棟で勤務している中で、これまで特に症状がなかった方が、50代で初めて腸閉塞を起こし、進行した大腸がんが見つかるというケースに出会うことがあります。
もちろん、こうしたケースは決して多いわけではありませんが、「もう少し早い段階で見つかっていれば」と感じる場面も少なくありません。
大腸がんは、症状が出る前の段階で見つけて対処できる可能性があるがんです。
そのため、医療現場にいる立場としても、大腸カメラによる検査の重要性をあらためて実感することが多くあります。
不安を感じさせるためではなく、安心のための一つの選択肢として、検査を考えていただければと思います。
⑧ 当院でのサポートについて
当院では、専門医との連携により、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の予約をスムーズにご案内しています。
検査にあたっては、
日本語での事前説明
下剤のお渡しや服用方法のご説明
なども含め、安心して検査を受けていただけるようサポートしています。
海外では検査の流れや説明が分かりにくく、不安を感じる方も少なくありません。そのような点も含めて、できるだけ負担の少ない形でご案内できればと考えています。
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