【ウィーン版】子どもの発熱・受診の目安
- Dr. Rie Iwaki

- 3月26日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
ウィーンで子どもが発熱したとき、「どこまで様子を見ていいのか」「受診すべきか」と迷う方は多いと思います。
日本とは医療システムが異なるため、判断に迷うことも多いでしょう。ここでは、受診の基準と対応のポイントを分かりやすくまとめています。ブログ記事『ウィーン小児救急・時間外対応ガイド【最新版】』も参考にしてください。
① 発熱はよくある症状です
子どもの発熱の多くは、ウイルス感染(風邪など)によるもので、数日で自然に改善することがほとんどです。
熱の高さそのものよりも、全身状態(元気さ・水分摂取など)が大切な判断ポイントになります。保護者から見て『いつもと違う』と感じるのは要注意です。
② 自宅で様子を見てもよいケース
以下の場合は、すぐに受診しなくても自宅で経過をみることができます。
水分が取れている
熱の割に元気がある
呼吸が苦しそうでない
高熱でもぐったりしていない
👉 解熱剤を使いながら様子を見ることも可能です。
③ 受診を検討するサイン
次のような場合は、医療機関の受診をおすすめします。
発熱が3日以上続く
水分が取れない
ぐったりしている
呼吸が苦しそう
強い頭痛・嘔吐
発疹が出ている
④ すぐに受診(救急)すべき症状
以下の場合は、救急対応を含め、早期受診が必要です。
意識がはっきりしない
呼びかけへの反応が弱い
けいれん
呼吸困難
生後3ヶ月未満の発熱
👉 救急番号:144
⑤ ウィーンでの受診の流れ
通常は、まず小児科(Kinderarzt)または小児対応の家庭医(Hausarzt)を受診します。
小児科は予約が必要な場合が多い
夜間や休日は救急外来やNotdienst
👉 迷った場合は、まず電話で相談するのも有効です。
👉ウィーン小児救急・時間外対応ガイド【最新版】も参考にしてください。
⑥ 自宅でできるケア
水分補給をこまめに
無理に食べさせなくてもよい
室温を快適に保つ
解熱剤はつらそうなときに使用
⑦ 日本との違いで戸惑いやすい点
すぐに抗生物質は出ないことが多い
👉 多くの場合、ウイルスが原因であるため、抗生剤は必要ないことが多いです。しかし、溶連菌感染症などで抗生剤が処方された場合は、指示された日数をきちんと飲み切ることが重要です。
検査は必要最小限
「様子を見る」判断が多い
👉 これは「自然治癒力を重視する医療」の考え方によるものです。
解熱剤や鎮痛剤は比較的早く処方されることが多く、病院を受診した際にトリアージで出されることも多いです。
👉 痛みを我慢させず、高熱による体力の消耗を防ぐという考え方に基づいています。
⑧ 日本語での相談について
海外での子どもの体調不良は、不安が大きいものです。
当院では18歳以上の方を対象に診療を行っておりますが、二児の母としての経験も踏まえ、一般的なアドバイスや受診の目安についてご相談いただくことは可能です。
受診の判断に迷う場合なども、どうぞお気軽にご相談ください。
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