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健康診断で「異常なし」なのにしんどい―それは気のせいではないかもしれません―


「健康診断では異常ありませんと言われました」


それでも、


疲れやすい。朝からだるい。集中力が続かない。やる気が出ない。息切れしやすい。


そんな不調が続いている方はいらっしゃいませんか。


診療をしていると、


「検査では異常がないのに、なんとなくしんどい」


というご相談を受けることは少なくありません。


もちろん、健康診断で大きな異常が見つからなかったことは良いことです。

けれど、「異常なし」と「絶好調」は必ずしも同じではありません。



健康診断では分からないこともある


一般的な健康診断では、


・血圧

・血糖値

・コレステロール

・肝機能・腎機能


などを確認します。


これらはとても大切な項目です。


一方で、「疲れやすい」「なんとなくしんどい」という症状の原因が、健康診断だけで分かるとは限りません。


健康診断は、主に生活習慣病や一部の病気を見つけるための検査です。


そのため、異常がなくても体調不良の原因が完全に否定されるわけではありません。



鉄不足が隠れていることも


特に女性では、

ヘモグロビンは正常でも、

体内の鉄の貯蔵量を示すフェリチンが低下していることがあります。


その場合、


・疲れやすい

・集中力が続かない

・息切れしやすい

・動悸がする

・髪が抜けやすい


といった症状が出ることがあります。




甲状腺の病気が原因のことも


甲状腺は首の前にある小さな臓器ですが、全身の代謝を調整する重要な役割があります。

甲状腺機能が低下すると、

・疲れやすい・眠い・気力が出ない・むくみやすい

といった症状が現れることがあります。

逆に甲状腺機能が高くなると、

・動悸・汗が増える・体重減少・イライラ

などが出ることもあります。



更年期が関係していることも


40代後半から50代にかけては、女性ホルモンの変化によって、


・疲労感

・不眠

・気分の落ち込み

・動悸

・ほてり


などの症状が現れることがあります。


症状の出方には個人差が大きく、ご本人も更年期が関係しているとは気づいていないことがあります。




睡眠不足は想像以上に影響する


「忙しいから仕方ない」


と思っていても、慢性的な睡眠不足は体にも脳にも大きな負担になります。


睡眠不足が続くと、


・集中力低下

・疲労感

・気分の落ち込み

・血圧上昇


などにつながることがあります。


また、十分な時間寝ているつもりでも、


睡眠時無呼吸症候群


が隠れていることもあります。


いびきが強い、日中の眠気が強いという方は、一度相談してみる価値があります。




ストレスは体にも現れる


海外生活。

仕事。

子育て。

介護。

人間関係。


ストレスは決して気持ちの問題だけではありません。


ストレスが続くと、自律神経や睡眠に影響し、疲労感や体調不良として現れることがあります。




実は運動不足かもしれない


疲れているから運動できない。


そう感じることもあると思います。


けれど実際には、運動不足によって体力が低下し、少し動いただけでも疲れやすくなることがあります。


毎日10〜20分程度の散歩でも、体力や気分に良い影響を与えることが知られています。


関連記事:→「歩くことと心の健康」



まれに、別の病気が隠れていることも


疲れやすさやだるさの背景には、鉄不足や睡眠不足、ストレスなど比較的よくみられる原因

が多くあります。


一方で、


・感染症

・膠原病などの自己免疫疾患

・がん

・血液の病気

・心臓や肺の病気


などが関係していることもあります。


頻度としては多くありませんが、症状が長く続く場合や、体重減少、発熱、寝汗などを伴う場合には、一度医療機関で相談することをおすすめします。



こんな症状がある場合は相談を


・疲労感が数週間以上続く

・息切れや動悸がある

・体重が減ってきた

・発熱や寝汗が続く

・食欲低下がある

・眠っても疲れが取れない

・仕事や家事に支障が出ている


このような場合には、一度相談してみることをおすすめします。


必要に応じて、


・血液検査

・鉄の検査(フェリチン)

・甲状腺機能検査

・心電図

・睡眠の評価


などを検討することがあります。



まとめ


健康診断で異常がなかったとしても、


「しんどい」


という体からのサインには意味があるかもしれません。


もちろん、重大な病気が隠れていないことも多いでしょう。


けれど、


鉄不足、甲状腺の病気、更年期、睡眠不足、ストレス、運動不足、


など、健康診断だけでは分かりにくい原因が背景にあることもあります。


「異常なしだったから気のせいだろう」


と我慢する前に、一度立ち止まって自分の体の声に耳を傾けてみてもよいのかもしれません。


症状が続く場合には、原因を一つずつ整理していくことで、改善の糸口が見つかることもあります。



当院でも、疲れやすさや原因のはっきりしない体調不良についてご相談いただけます。

気になる症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。


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