その動悸、大丈夫?―様子を見てよいものから、不整脈まで―
- Dr. Rie Iwaki

- 5月18日
- 読了時間: 4分
「急にドキドキした」
「胸がバクバクする感じがする」
「脈が飛ぶような感じがある」
そんな“動悸”を感じたことがある方は、少なくないかもしれません。
一方で、
「疲れのせいかな」「ストレスだろうと思って様子を見ている」
という方も多く、受診するべきか迷いやすい症状の一つでもあります。
動悸とは?
動悸とは、普段は意識しない心臓の拍動を強く感じる状態です。
例えば、
・脈が速い
・胸がドキドキする
・脈が飛ぶ感じがする
・不規則に打っている感じがする
といった形で感じることがあります。
よくある原因
動悸の原因はさまざまですが、必ずしも危険な病気とは限りません。
比較的よくみられるものとして、
・疲労
・睡眠不足
・ストレスや緊張
・カフェイン
・アルコール
・脱水
・発熱
などがあります。
また、
・風邪薬
・気管支を広げる薬
・甲状腺ホルモン薬
・一部のサプリメント
・エナジードリンク
などが影響していることもあります。
こうした場合、一時的に症状が出ても、生活を整えることで改善することがあります。
背景に病気が隠れていることも
一方で、病気が関係している場合もあります。
例えば、
・不整脈
・貧血
・甲状腺機能亢進症
・心疾患
などです。
特に、不整脈の一つである「心房細動」は、年齢とともに増え、脳梗塞の原因になることもあるため注意が必要です。
こんな症状があるときは注意
動悸に加えて、
・強い胸の痛み
・息苦しさ
・冷や汗
・失神
・意識が遠のく感じ
などがある場合には、早めの対応が必要です。
また、
・ろれつが回らない
・片側の手足が動かしにくい
といった症状を伴う場合には、脳梗塞などの可能性もあり、救急受診が必要になることがあります。
さらに、
・症状が何度も繰り返す
・安静にしていても起こる
・脈が非常に速い
・脈が極端に遅い
・脈が明らかに不規則
と感じる場合には、一度検査を受けることをおすすめします。
※脈拍数は状況によって変わりますが、安静時にも毎分120〜150回以上の速い脈が続く場合は、一つの目安になります。
どんな検査をする?
症状に応じて、
・心電図
・血液検査
・24時間心電図(Holter心電図)
などを行うことがあります。
また、必要に応じて、より長期間記録できる心電図検査を行うこともあります。
診察時には正常でも、日常生活の中で不整脈が出ている場合もあるため、症状の出方を詳しくうかがうことが大切になります。
一方で、動悸の頻度が「週に数回」「月に数回」といった場合には、24時間心電図では症状を捉えきれないこともあります。
そのため、必要に応じて、携帯型心電図を用いてご自宅で記録していただく方法が役立つこともあります。
当院でも対応しておりますので、気になる症状がある場合にはご相談ください。
なお、携帯型心電図は症状が出た瞬間を記録するのに役立ちますが、記録の解釈には医師の確認が必要です。症状や記録内容によっては、追加検査や専門医受診が必要になることもあります。
「様子を見る」でよい場合もある
すべての動悸が危険というわけではありません。
睡眠不足やストレス、カフェインなどが影響している場合には、生活を整えることで改善することもあります。
例えば、
・睡眠をしっかりとる
・カフェインを減らす
・水分を意識してとる
・疲労をためすぎない
といったことが役立つ場合があります。
まとめ
動悸は、疲れやストレスによる一時的なものから、不整脈などの病気まで、原因がさまざまです。
「そのうち治るかな」と思っていた症状の背景に、治療が必要な病気が隠れていることもあります。
一方で、必要以上に不安になりすぎる必要もありません。
症状が続く場合や、気になる変化がある場合には、一度相談してみることも大切です。
当院では、必要に応じて心電図検査や血液検査、携帯型心電図による検査なども行っております。気になる症状がある場合には、お気軽にご相談ください。
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