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それは「季節のせい」だけではないかもしれない―アレルギーと上手につき合うために―

9月5日
読了時間: 4分

なんとなく鼻がむずむずする。

目がかゆい。

くしゃみが続く。

夜になると咳が出る。


そんな症状が、季節に関係なく続いていることはありませんか。


「風邪が長引いているのかな」

「体調がいまひとつなだけかも」


そう思いながら過ごしている方も、少なくないかもしれません。



アレルギーとは、本来体を守るはずの免疫が、

花粉、ダニ、動物の毛、カビ、食べ物などに対して、

過敏に反応してしまう状態です。


その結果として、


・鼻炎(花粉症)

・結膜炎(目のかゆみ)

・皮膚のかゆみ

・喘息(咳・息苦しさ)

・じんましん


など、さまざまな症状として現れます。


なお、寒暖差によって鼻水やくしゃみが出る場合、いわゆる「寒暖差アレルギー」と呼ばれることもありますが、実際にはアレルギーではなく、血管運動性鼻炎と呼ばれる状態であることがあります。



大切なのは、「何に反応しているのか」を知ることです。


症状の出る季節、場所、食べたもの、触れたもの。家の中か外か、朝か夜か。


こうした日常の小さな手がかりが、診断につながります。


季節によって症状が強く出る場合には、

花粉症が関係していることもあります。


ウィーンでの花粉の時期や特徴については、

こちらの記事でも詳しくまとめています。


 


必要に応じて、血液検査や皮膚テストで、原因となるアレルゲンを調べることもあります。



治療は、「我慢すること」ではありません。


まずは、原因をできるだけ避けること。


花粉の多い日は窓を長く開けすぎない、

外出後に髪や衣服についた花粉を落とす、

寝具を清潔に保つ、

カビやほこりをためない。


こうした小さな工夫でも、症状が軽くなることがあります。



それでもつらい場合には、薬の助けを借ります。


鼻の症状には抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬、

目のかゆみには抗アレルギー点眼薬、

咳や喘息を伴う場合には吸入薬などが使われます。


これらは症状を抑える治療であり、眠気などの副作用や使い方のポイントもあるため、自分に合ったものを医師や薬剤師と相談することが大切です。



また、原因がはっきりしていて、毎年強い症状を繰り返す場合には、

アレルゲン免疫療法(減感作療法)が検討されることもあります。


これは、原因物質に少しずつ体を慣らしていく治療で、

すぐに効果が出るものではありませんが、

体質そのものに働きかける治療とされています。

 


症状が強く、薬で十分にコントロールできない場合には、耳鼻科での処置(レーザー治療など)が検討されることもあります。



一方で、注意が必要な症状もあります。


・息苦しさ、ゼーゼーする呼吸

・唇やまぶたの腫れ

・全身のじんましん

・強い腹痛や嘔吐

・意識がぼんやりする感じ


こうした症状が急に現れた場合には、

アナフィラキシーと呼ばれる緊急の状態の可能性があります。


症状によっては、早めの受診が必要になることもあります。


ウィーンでの救急や時間外の受診方法については、

別の記事で分かりやすくまとめています。



また、まれではありますが、

運動がアレルギー反応の引き金になることもあります。


特に、ある食べ物を食べたあとに運動したときだけ、じんましんや息苦しさ、腹痛、気分不快などが出る場合には、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの可能性があります。


一度でも強い全身症状があった場合には、

自己判断せず、早めに医療機関で相談することが大切です。



ウィーンで暮らしていると、日本とは花粉の種類や飛散時期、住まいの環境も異なります。


「日本では大丈夫だったのに」

「こちらに来てから症状が出るようになった」


そう感じる方も少なくありません。


だからこそ、


・毎年同じ時期に症状が出る

・市販薬でしのいでいるが生活に支障がある

・咳や息苦しさを伴う

・食べ物や薬で強い反応が出たことがある



こうした場合には、一度相談してみることをおすすめします。


アレルギーは、完全になくすことが難しい場合もあります。


けれど、原因を知り、対策を立て、

必要な治療を上手に使うことで、

日々のつらさを軽くすることはできます。


「体質だから仕方ない」と片づけてしまう前に、

少しだけ、自分の体の反応に目を向けてみる。


その小さな気づきが、季節をもう少し心地よく過ごすための、

最初の一歩になるのかもしれません。



気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

必要に応じて、血液検査で原因を確認することもできます。


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