大人になっても予防接種は必要?― 日本とオーストリア、実はこんなに違います ―
更新日:16 時間前
子どもの頃は、母子手帳を見ながら予防接種を受けていたけれど、
「大人になってから、自分が何のワクチンをいつ受けたか分からない」
という方は、実は珍しくありません。
私自身、日本で育った感覚では、予防接種というと、どうしても「子どものもの」という印象がありました。
ところがオーストリアで医療に携わるようになって改めて感じるのは、
予防接種は、子どもの時に終わるものではない
ということです。
子どもの頃に受けたワクチンでも、大人になって追加接種が必要になるものがあります。年齢とともに重要になるワクチンもありますし、妊娠、持病、仕事、旅行などによって必要なものが変わることもあります。
そして、日本とオーストリアでは、その考え方や接種スケジュールにもかなり違いがあります。
今回は、ウィーンで暮らす大人が知っておきたい予防接種について、2026年9月現在の情報をもとに整理してみたいと思います。オーストリアの最新の基本資料はImpfplan Österreich 2025/2026 Version 1.1で、その後に出された個別の追加勧告もImpfplanの一部として扱われます。COVID-19については2026年8月31日に新しい勧告が公表されています。(BMASK)

まずは「昔の記録」を探してみましょう
「何を打てばいいですか?」
と聞かれた時、最初に確認したいのは年齢だけではありません。
これまでに何を、いつ接種したか。
日本の母子健康手帳、予防接種記録、オーストリアのImpfpass、e-Impfpassなどがあれば、とても役に立ちます。
海外生活が長くなると、日本で受けたもの、オーストリアで受けたもの、旅行前に受けたものが混在して、だんだん分からなくなってしまいます。
ですから一度、「自分のワクチン歴を棚卸しする」ことをおすすめします。
記録がないからといって、必ずしも「全部最初からやり直し」になるわけではありません。ワクチンの種類、これまでの接種回数、年齢、病歴などによって対応は異なります。
オーストリアで大人が確認しておきたいワクチン
① 破傷風・ジフテリア・百日咳 ― 大人も5年ごと
これは、日本から来られた方にぜひ確認していただきたいものの一つです。
オーストリアでは現在、乳幼児期・学童期の基礎接種と追加接種を終えた後も、ジフテリア・破傷風・百日咳(dTpa)の追加接種が5年ごとに推奨されています。(BMASK)
「破傷風は、けがをした時に打つもの」
と思われている方もいるかもしれません。
もちろん、けがをした時には接種歴の確認が重要です。でもオーストリアではそれだけではなく、成人になってからも定期的に免疫を維持するという考え方です。
ここは日本との違いが大きいところです。
日本の定期接種では、小児期から11~12歳頃のDT追加接種までが中心で、オーストリアのように一般成人全員が5年ごとにdTpaを追加接種する制度にはなっていません。
日本からオーストリアへ移住された方なら、
「最後に破傷風のワクチンを受けたのはいつだったかな?」
というところから確認してみる価値があります。
② FSME(ダニ媒介性脳炎)― オーストリアでは身近なワクチン
これは、日本とオーストリアの違いを実感しやすいワクチンです。
オーストリアではFSME(Frühsommer-Meningoenzephalitis:ダニ媒介性脳炎)の予防接種が広く推奨されています。
日本で普通に生活していると、FSMEワクチンについて考える機会はほとんどないと思います。
でもオーストリアでは、森や草原だけでなく、身近な公園の緑の中でもダニに遭遇します。
先日このブログでご紹介したStadtwanderwegのように、
「ちょっと森を歩こう」
が日常生活の延長にある国です。
だからこそ、オーストリアで暮らすならFSMEの接種歴は一度確認しておきたいところです。
なお、FSMEワクチンはすべてのダニ媒介疾患を予防するわけではありません。たとえばボレリア症(ライム病)は予防できませんので、服装や虫除け、帰宅後のダニチェックなども大切です。
③ インフルエンザ ― 基本は毎シーズン
インフルエンザワクチンは、オーストリアでも毎年の接種が推奨されています。特に高齢者、妊婦、慢性疾患のある方などでは重要性が高くなります。
日本でもおなじみのワクチンですが、公費による定期接種の中心は65歳以上などです。
ここで大切なのは、
「去年打ったから、今年も大丈夫」ではない
ということ。
流行するウイルスに合わせてワクチンの構成も更新されるため、基本的には毎シーズン考えるワクチンです。
④ COVID-19 ― 勧告は毎年確認を
COVID-19ワクチンについては、流行初期とは考え方が変わってきています。
オーストリアでは2026年8月31日にも最新のCOVID-19ワクチン勧告が更新されています。COVID-19については特に勧告が変わりやすいため、過去の接種回数だけで判断するのではなく、そのシーズンの勧告、自分の年齢や基礎疾患などを踏まえて考えることが大切です。(BMASK)
日本でも現在、公費による定期接種の中心は65歳以上と、一定の条件を満たす60~64歳の方です。(厚生労働省)
⑤ 肺炎球菌 ― オーストリアでは60歳から
肺炎球菌は、肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎など重篤な感染症を起こすことがあります。
オーストリアでは現在、60歳以上で肺炎球菌ワクチンが推奨され、公的な無料接種プログラムも60歳以上および一定のリスクがある方を対象としています。(BMASK)
日本では定期接種の基本的な対象年齢は65歳で、一定の条件を満たす60~64歳も対象です。(厚生労働省)
つまり、
「日本ではまだ対象年齢ではなかったけれど、オーストリアでは対象になる」
ということもあります。
⑥ 帯状疱疹 ― 60歳を過ぎたら確認を
帯状疱疹は、以前感染した水痘(水ぼうそう)のウイルスが体内に残り、後になって再活性化する病気です。
問題は皮疹だけではありません。皮膚症状が治った後にも痛みが長く残る帯状疱疹後神経痛などの合併症があります。
オーストリアでは現在、60歳以上に帯状疱疹ワクチン2回接種が推奨され、60歳以上および一定のリスクがある方には公的な無料接種プログラムもあります。現在の公的プログラムでは組換えワクチンShingrixが用いられています。(BMASK)
日本でも2025年度から、65歳の方などを対象として帯状疱疹ワクチンが定期接種になりました。(厚生労働省)
帯状疱疹ワクチンが認知症予防にもなる?
そして最近、もう一つ興味深い研究結果が相次いで報告されています。
帯状疱疹ワクチンを受けた人では、その後の認知症が少ない可能性があるというものです。
2024年に Nature Medicine に発表された20万人を超えるデータを用いた研究では、組換え帯状疱疹ワクチンを受けた人で、その後6年間の認知症診断リスクが低いこととの関連が示されました。(Nature)
さらに研究は続いており、2025年には帯状疱疹ワクチンやRSVワクチンに共通して用いられるAS01アジュバントそのものが関係している可能性を検討した研究も報告されています。(Nature)
ただし、ここはとても大切です。
現時点で「帯状疱疹ワクチンを打てば認知症を予防できる」と証明されたわけではありません。
観察研究を中心とした興味深いエビデンスが積み重なっている段階で、因果関係やメカニズムについてはさらに研究が必要です。実際、研究者自身も無作為化比較試験による確認が必要だとしています。(Nature)
それでも、本来の目的である帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛を予防することに加えて、将来、認知症予防という別のメリットも明らかになるのかもしれない――今後が楽しみな研究分野です。
⑦ HPV ― 女性だけのワクチンではありません
HPVワクチンというと、
「子宮頸がんを予防する、若い女性のワクチン」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
でもHPVは子宮頸がんだけでなく、肛門がん、中咽頭がん、陰茎がん、外陰がんなどの原因にもなります。
そのためオーストリアでは、女性だけでなく男性にもHPVワクチンが推奨されています。
このテーマについては以前詳しく書いていますので、こちらをご覧ください。
⑧ B型肝炎・A型肝炎 ― 日本人成人では接種歴を一度確認
肝炎ワクチンも忘れがちなものの一つです。
B型肝炎
B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染し、慢性化すると肝硬変や肝がんにつながることがあります。
オーストリアではB型肝炎ワクチンは、子どもだけでなく成人にも一般的に推奨され、未接種の場合には60歳までの基礎接種のキャッチアップが推奨されています。特定のリスクがある場合には、それ以上の年齢でも接種が検討されます。(BMASK)
一方、日本でB型肝炎ワクチンが0歳児の定期接種になったのは2016年10月です。(厚生労働省)
つまり、日本で育った現在の成人の多くは、
「子どもの頃に当然受けているはずのワクチン」ではありません。
医療従事者など職業上の理由で接種した方もいますが、そうでなければ一度記録を確認してみる価値があります。
なお、きちんと基礎接種を完了した健康な成人全員が、その後定期的に追加接種や抗体検査を必要とするわけではありません。医療従事者など特別なリスクがある場合には、抗体価を含めて個別に考えます。(BMASK)
A型肝炎
A型肝炎は少し位置づけが違います。
現在のオーストリアでは、すべての成人に一律に推奨されているわけではなく、流行地域への旅行、慢性肝疾患・腸疾患、特定の職業や生活上のリスクなどがある方に推奨されています。(broschuerenservice.sozialministerium.gv.at)
海外旅行をよくされる方なら、
「私はA型・B型肝炎のワクチンを受けたことがあるかな?」
と一度確認しておくとよいでしょう。
A型+B型の混合ワクチンもあります。
⑨ MMR(麻しん・おたふく風邪・風しん)― 日本人は「何年生まれか」も確認を
MMRは、麻しん(Measles)・おたふく風邪(Mumps)・風しん(Rubella)を予防する混合ワクチンです。
大人になってから、
「子どもの頃に予防接種は一通り受けたはず」
と思っている方は多いと思います。
でも、日本からオーストリアに来られた方の場合、ここは一度確認しておきたいところです。
というのも、日本では予防接種制度が何度も変わっており、生まれた年代や、風しんについては性別によっても、子どもの頃に受けられた接種の回数や機会が違うからです。
特に注意したい「風しんの空白世代」
日本では1977年から風しんの定期接種が始まりましたが、当初の対象は中学生の女子だけでした。
そのため、1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性は、子どもの頃に公的な定期接種として風しんワクチンを受ける機会がありませんでした。
この世代の男性では風しんに対する抗体保有率が低いことが問題となり、日本では後に、この世代を対象として抗体検査と必要に応じた予防接種を行う「風しんの追加的対策」が実施されました。
一方、同年代の女性には中学生時の定期接種の機会がありました。
ただし、
「この年代の女性なら必ず免疫がある」という意味ではありません。
実際に接種を受けていない方もいますし、接種歴が分からない方もいます。
さらに、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの男女は中学生で風しん定期接種の対象になりましたが、個別接種だったため接種率が低く、厚生労働省も「風しんの免疫がない人が多い世代」として注意を促してきました。
つまり、日本人成人の場合、
「男性の特定世代だけを確認すればよい」というわけではありません。
麻しんも、年代によって接種回数が違います
麻しん(はしか)についても注意が必要です。
現在の日本では、麻しん・風しん混合(MR)ワクチンを幼児期に2回接種する制度になっています。
しかし、この2回接種制度が始まったのは2006年です。その後、当時すでに年齢が上がっていた世代については、中学1年生・高校3年生相当を対象とした時限的な追加接種も行われました。
そのため、現在の成人には、
2回接種している人、1回だけの人、接種歴が分からない人
が混在しています。
麻しんは非常に感染力が強く、成人でも肺炎や脳炎など重い合併症を起こすことがあります。
海外で生活したり、国をまたいで移動したりする私たちにとって、「たぶん子どもの頃に打ったと思う」ではなく、一度記録を確認してみる意味は大きいと思います。
おたふく風邪もMMRに含まれます
もう一つ、日本とオーストリアで違いが分かりやすいのがおたふく風邪(ムンプス)です。
日本では現在も、おたふく風邪ワクチンは定期接種ではなく任意接種です。
一方、オーストリアでは麻しん・風しんと一緒にMMRワクチンとして2回接種することが基本です。
「子どもの病気」というイメージがありますが、成人で感染すると重症化することがあり、男性では精巣炎、男女とも髄膜炎、膵炎などの合併症を起こすことがあります。オーストリアのImpfplanでも、成人では重症化リスクが高くなることが指摘されています。
日本で育った成人の場合、麻しんと風しんは接種していても、おたふく風邪は接種していないということもあり得ます。
では、オーストリアではどうすればいい?
オーストリアでは、MMRについて2回の接種が推奨されています。
そして、2回のMMR生ワクチン接種が記録されていない場合や、十分な免疫が確認されていない場合には、成人になってからでも不足分を補うことが推奨されています。
1回しか接種していない場合も、2回目を追加します。これは年齢にかかわらず可能で、オーストリアでは現在、MMRは公的接種施設で全年齢を対象に無料で接種できます。
ここでよく聞かれるのが、
「昔打ったか分からないのに、もう一度打って大丈夫?」
という質問です。
MMRは生ワクチンですが、すでに免疫がある人に追加接種しても、オーストリアのImpfplanでは「Überimpfen(過剰接種)」の問題はないとされています。すでに免疫があれば、ワクチンウイルスの増殖が既存の免疫によって抑えられるためです。
したがって、必ずしも全員が抗体検査をしてから接種しなければならないわけではありません。
妊娠を考えている方は、特に早めの確認を
MMRの中でも、特に風しんは妊娠との関係が重要です。
妊娠初期に風しんに感染すると、赤ちゃんに先天性風しん症候群を起こす可能性があります。
そのため、妊娠を希望している方は、妊娠する前に風しんを含めた免疫・接種歴を確認しておくことが大切です。
MMRは生ワクチンなので、妊娠中には接種できません。オーストリアのImpfplanでも、妊娠可能年齢の女性については妊娠前に接種状況を確認することが特に重要とされています。
日本人だからこそ、一度母子手帳を見てみましょう
MMRについて大切なのは、
「何年生まれだから絶対大丈夫」「この世代だから絶対免疫がない」
と決めつけないことです。
日本では制度が何度も変わってきましたし、実際に接種したかどうかは一人ひとり違います。
特に確認しておきたいのは、風しんの定期接種機会がなかった1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性、風しん接種率が低かった世代、麻しん・風しんを1回しか接種していない可能性がある世代、そして任意接種だったおたふく風邪の接種歴が分からない方です。
日本の実家に昔の母子手帳が残っていたら、一度探してみてください。
「日本人だから一通り済んでいるはず」ではなく、実際の記録を確認してみる。
そしてオーストリアのImpfpassと並べてみる。
海外で暮らす私たちにとって、それが一番確実で、意外と大切な健康管理の一つだと思います。
※MMRは生ワクチンです。妊娠中や一定の免疫抑制状態では接種できません。実際の接種については、接種歴、妊娠の可能性、基礎疾患、治療内容などを確認したうえで判断します。
⑩ 60歳を過ぎたらRSVも
RSVというと、赤ちゃんの感染症というイメージが強いかもしれません。
でも高齢者や心臓・肺などに持病のある方では、RSV感染が重症化することがあります。
オーストリアでは現在、60歳以上についてRSVワクチンが推奨されています。(BMASK)
また、妊娠中のRSVワクチンは意味が少し異なり、母体から赤ちゃんへ抗体を移行させ、生まれて間もない赤ちゃんをRSVから守ることを目的とします。
年齢、妊娠、持病などによって接種の意味が違うため、個別に考えるワクチンです。
日本とオーストリア、何が違うの?
ここまで読むと、
「こんなにあるの?」
と思われるかもしれません。
でも、全部を覚える必要はありません。
そして、すべての人がすべてのワクチンを今すぐ受けなければならないわけでもありません。
日本からオーストリアへ来られた方に知っておいていただきたいのは、
「日本で予防接種は終わっていると思っていても、オーストリアの推奨に照らすと追加で必要になることがある」
ということです。
たとえば、
成人のジフテリア・破傷風・百日咳
FSME
B型肝炎
MMR
HPV
60歳以降の肺炎球菌・帯状疱疹・RSV
などは、一度接種歴を確認してみる価値があります。オーストリアのImpfplanにも成人のキャッチアップ接種がまとめられており、MMR、B型肝炎、FSME、HPVなどが明記されています。(BMASK)
逆に、日本で受けたワクチンをオーストリアで最初から全部やり直す必要があるわけでもありません。
大切なのは、「日本式」か「オーストリア式」かを選ぶことではなく、今の自分に何が必要なのかを一度整理することです。
まずはImpfpassを開いてみませんか?
予防接種について調べ始めると、
「これは受けた方がいい?」
「抗体検査をした方がいい?」
「日本では打ったけれど、オーストリアでも必要?」
と、かえって分からなくなってしまうこともあります。
でも、最初から全部分かっている必要はありません。
年齢、これまでの接種歴、持病、妊娠、仕事、家族構成、旅行先、免疫抑制治療の有無などによって、必要なワクチンや優先順位は変わります。
私が大切だと思うのは、
「何か足りないのでは」と不安になることではなく、一度、自分の予防接種歴を整理してみること。
昔の母子手帳が日本の実家に眠っていたら、写真を送ってもらうのも一つの方法です。
そしてオーストリアのImpfpassやe-Impfpassと並べてみる。
それだけでも、自分の予防接種歴がずいぶん見えやすくなります。
ウィーンで暮らすということ
国が変わると、食べ物も、言葉も、医療制度も変わります。
そして意外なことに、予防接種も変わります。
日本ではほとんど意識していなかったFSMEが、ウィーンでは身近な予防接種になる。
日本では子どもの頃に終わったと思っていた破傷風の接種歴を、大人になってもう一度確認する。
自分が生まれた年代によって、MMRやB型肝炎の接種歴が違うことを知る。
そして歳を重ねれば、肺炎球菌や帯状疱疹、RSVについて考える。
これも、海外で自分の健康を守っていくための小さな習慣の一つだと思います。
病気になってから治療することだけが医療ではありません。
今の自分に必要な予防を、ときどき確認する。
その第一歩として、久しぶりに自分のImpfpass(予防接種手帳)を開いてみませんか?
参考情報
この記事は2026年9月時点の情報に基づいています。予防接種の推奨や公費負担の条件は変更されることがあります。実際に接種する際には、最新のオーストリアのImpfplanと個々の健康状態・接種歴を確認してください。
※妊娠中、免疫抑制治療中、重い基礎疾患がある方、過去にワクチンで重いアレルギー反応を起こしたことがある方などでは、接種できるワクチンや接種時期が異なります。個別に医師へご相談ください。




コメント