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オーストリアのWahlarzt受診後、ÖGKへの払い戻し申請はどうする?―実際の手順をわかりやすく解説―

「ÖGKへの払い戻し申請はどうしたらいいですか?」


当院では診療後、このようなご質問をいただくことが少なくありません。


現在、当院では患者さんに代わってÖGKへの電子申請は行っていないため、払い戻しを希望される場合には、患者さんご自身で手続きをお願いしています。


とはいえ、初めて申請する方にとっては、

「どの書類が必要なの?」

「オンラインでできるの?」

「どのくらい返ってくるの?」


など、分かりにくいことも多いかもしれません。


オーストリアでは、Wahlarzt(自由診療医・私費診療医)を受診した場合、まず患者さん自身が診察代を支払います。


その後、ÖGK(オーストリア健康保険)へ申請することで、一部の費用について払い戻しを受けることができます。


今回は、ÖGKへの払い戻し申請について、実際の手順を分かりやすくまとめてみます。

  

Wahlarztとは?


Wahlarztとは、ÖGKなどの公的保険と直接契約を結んでいない医師のことです。


受診時には診察代を自己負担で支払い、その後、公的保険へ払い戻し申請(Kostenerstattung)を行います。



まず知っておきたいこと


よく、


「診察代の80%が返ってくる」


と言われることがあります。


ただし、これは実際に支払った金額の80%が返ってくるという意味ではありません。


ÖGKが同じ診療を契約医(Kassenarzt)で行った場合に支払う金額の約80%が基準になります。そのため、実際の返金額は診療内容によって異なります。



2024年から変わったこと


2024年7月から、一定数以上の患者さんを診療しているWahlarztは、患者さんに代わって電子的に払い戻し申請を行うことが義務化されました。


そのため最近では、


「自分で何もしなくても、医療機関側で申請が完了する」


というケースも増えています。


まずは受診した医療機関に、


「ÖGKへの申請は代行してもらえますか?」


と確認してみるのがおすすめです。



自分で申請する場合


医療機関で申請代行が行われない場合には、自分で申請する必要があります。



主な方法は以下の3つです。


方法① オンライン申請(Meine ÖGK)


現在は、オンライン申請がもっとも便利です。


まずは、以下にアクセスします。


ログインには通常、ID Austria が必要です。


STEP 1:Meine ÖGKへログイン


Meine ÖGKにアクセスし、ID Austriaでログインします。


ログイン後、自分の保険情報や過去の申請状況なども確認できます。


STEP 2:「Kostenerstattung」を選択


メニューから、


Kostenerstattung(費用払い戻し)


または、


Wahlarzt-Rechnung einreichen(Wahlarztの請求書を提出)

といった項目を選択します。


画面の名称は変更されることがありますが、「Kosten(費用)」「Rechnung(請求書)」「Kostenerstattung(払い戻し)」といった言葉を探すと見つけやすいと思います。


STEP 3:必要書類をアップロード


医療機関から受け取った書類を、PDFまたは写真でアップロードします。


必要になる主な書類は、


・請求書(Honorarnote)

・領収書(Rechnung / Zahlungsbestätigung)

・支払い済みであることが分かる証明


です。


大切なのは、「診察を受けた」だけでなく、「支払いが完了している」ことが分かる書類を提出することです。


銀行振込の場合は、

・振込確認書

・口座明細


などを追加で求められることがあります。


STEP 4:内容を確認して送信


アップロードした書類と入力内容を確認し、送信します。

申請が受理されると、Meine ÖGK上で処理状況を確認できるようになります。


STEP 5:払い戻し


審査が終わると、登録されている銀行口座へ払い戻し金額が振り込まれます。

処理期間は時期や内容によって異なりますが、数週間から数か月かかることがあります。



方法② 郵送


請求書類を郵送で提出することも可能です。

ただし、書類のコピーや郵送の手間があるため、現在はオンライン申請の方が一般的です。

郵送する場合には、原本が必要かコピーでよいか、事前にÖGKの案内を確認しておくと安心です。



方法③ ÖGK窓口


ÖGKの窓口へ直接提出することもできます。

書類に不備がないか確認してもらえるため、


「オンライン申請が不安」

「ID Austriaを使っていない」


という方には安心かもしれません。



よくある質問


現金払いでも申請できる?


はい、申請できます。

ただし、支払い済みであることが確認できる領収書が必要です。


クレジットカード払いでも申請できる?


できます。

領収書やカード利用明細など、支払いを確認できる書類は保管しておきましょう。


銀行振込の場合は?


銀行振込の場合には、振込控えや口座明細など、支払い済みであることが分かる書類を求められることがあります。

払い戻しが完了するまでは、振込証明を保管しておくことをおすすめします。


すべて返金される?


いいえ。

通常は一部のみの払い戻しです。

実際に支払った金額の80%が返金されるわけではありません。

ÖGKが同じ診療を契約医(Kassenarzt)で行った場合の診療報酬を基準に計算されるため、返金額はケースごとに異なります。


領収書をなくした場合は?


払い戻しには請求書や支払い証明が必要です。

再発行が可能な場合もあるため、まずは受診した医療機関へ相談してみましょう。



まとめ

オーストリアでは、Wahlarztを受診した場合でも、公的保険へ申請することで、一部の費用の払い戻しを受けることができます。


最近では、医療機関側が電子的に申請を代行してくれる場合も増えています。


まずは受診した医療機関に確認し、必要に応じてMeine ÖGKから申請してみましょう。


海外での医療制度は分かりにくいこともありますが、知っておくことで利用できる制度は意外と多くあります。


当院でも、ÖGK提出に必要な請求書・領収書を発行しております。ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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